Dragonlance: 2007年2月アーカイブ
発売当時、なんとなくスルーしていたために今になって手に入らないという"落ち”になりかけましたが、
Amazonのマーケットプレイスで新品同様品を購入できました。
上巻はいまだに新品があるが、下巻が品不足ということは上巻が思ったほど売れずに、
下巻の発行数を絞ったということでしょうか・・・。
まあ、そんな邪推は置いておいて、内容について。
本書は、大きく4篇で構成されています。
「レイストリンの娘」は、富士見書房版のドラゴンランス外伝「英雄伝」に収録されていましたが、
(本書のあとがきにもありますが)当時、本編とは完全に外れた、いわゆる「外伝」的作品と思っていましたが、意外にもこれが「夏の炎の竜」の伏線になっている訳です。
「わが子のために」は、タニスとローラナの息子ギルサスのエピソードです。
タニスの「人間臭さ」はそこらの人間以上です。
ローラナの「迂闊さ」もエルフ離れしているかとw
ある意味お似合いの夫婦です。
このエピソードは、実はドラゴンランス最新シリーズ「魂の戦争」にとって重要な意味を持っています。
そして、「魂の戦争 第一部 落ちた太陽の竜<下>」を読んだあとなので、さらに大きな感慨を受けました。
そういえば、サマールはここから登場してましたか。
夏の炎の竜の第一部も収録されていますが、今回はスルー。
ドラゴンランスの小説は、AD&Dのキャンペーンシナリオと深い関係がありますが、そのルールを実際に読む機会も少ないと思います。
本作には、その追加ルールブックの中から、「タキシス騎士団」について書かれた部分が抜粋されています。
これを読むと、ドラゴンランスの世界が非常に緻密なルールに則って作られていることを垣間見ることができます。
本編と関係ないのですが、ドラゴンランスの復刻版~最新翻訳版で思うのは、装丁の帯のコピーが安っぽいこと!
まあ、若い人に読んでもらいたいのでしょうけど、「ゲームより面白い」とかちょっとどうでしょう・・・?
あと、文庫版も出したらどうでしょう?
長いシリーズなので、人に勧めるのが難しいです。
(入手の難しさ、価格の高さ)
新しいファンも定着した頃でしょうから、かつて出版された画集とかその他のの発行物も復刻していただきたいですね。
映画化されることですし、もうちょっと盛り上げていけないかと・・・。
(映画化については、別途記事にしたいです)
なにをいまさらな感じですが、ドラゴンランス復刻版が出てからセカンドジェネレーションには何故か食指が伸びませんでした。
きっかけは、先日、ドラゴンランスを人に勧める機会があって、そういえば夏の炎の竜以降全て買っているけどセカンドジェネレーションだけは手にしてなかったと思い出した訳です。
収録作中で一番の目玉は、富士見書房版には収録されていなかった、「キティアラの息子」ではないでしょうか。
これを読まずに夏の炎の竜を読んでしまったのは失敗でした。
これを読んでいればスティールに対する思い入れは全然違ったと思います。
本作では、タニスとキャラモンがお笑いコンビのようになっているのも見どころ?です。
ただ、スタームとキティアラの下りは、スタームのイメージぶち壊し感が否めず、ちょっとがっかりです。
富士見版を知らない人でレイストリンのファンにとっては、「受け継ぎしもの」は必読です。
今後大きく活躍することになるパリンの物語りでもあるのでその点でも重要な作品です。
キャラモンの親馬鹿ぶりもほほえましい。
「賭けるか?」は、いかにも外伝的な脇道ストーリーのようですが、後で非常に重要なストーリーとなってきます。
これらの3作は夏の炎の竜にとって、どれも重要なプロローグです。
夏の炎の竜を読む前に是非読むべきです。
復刻版としては、伝説より前に出版されていますが、読む順番としては、
伝説の後、夏の炎の竜の前となります。
お間違えの無いように!




