2004年にこのブログでも一度取り上げましたが、ここ最近、六ヶ所村核燃料再処理施設がクローズアップされていますので、もう一度この話題に触れておこうかと思います。
この話を論ずるには、まず原発と核燃料サイクルに関する基本的な知識が必要です。
Wikipedia等のネット上の情報を元に、自分なりにまとめてみました。
六ヶ所村の施設は、使用済み核燃料から、次世代の原子力発電方式(高速増殖炉)の燃料にもなるプルトニウム等の物質を分離抽出するための施設です。
(以前、ナトリウム漏れで火災事故を起こした「もんじゅ」がこの高速増殖炉です。)
今の日本で商用稼動している原発は軽水炉方式だけで、燃料には基本的にウランを使用します。(プルトニウムとウランを混ぜた燃料を使用することもできます:プルサーマル方式)
通常、原発で使用した核燃料は、使用済み核燃料となって廃棄物となります。
この廃棄物を再処理施設でうまく処理すると、プルトニウムを生成できるので、プルトニウムを燃料とする原子炉があると、非常に都合が良いという話になるわけです。
(もちろんすべてを再利用できるわけではないので抽出した残りは埋めるしかありません)
日本では、現状、使用済み核燃料の再処理に関しては、そのほとんどをフランスやイギリスに委託している状態です。(東海村にも小規模ながら再処理施設はあります)
ちなみに、プルトニウムは簡単に核兵器に転用できることから、単体で保管することを禁じられています。
そのため、ウランと混ぜた状態(これをMOX燃料という)で保管するようです。
簡単にまとめると、「使用済み核燃料を再処理施設にてMOX燃料として再生し、再度原発で使用しましょう」というのが大きな目論見なわけです。(これを核燃料サイクルと呼びます)
はじめ、希少な元素であるウランの枯渇が懸念されていて、核燃料のリサイクルが必要であるということから、この計画はスタートしたようですが、現在では原発の危険性が認識されてきた関係か、当初の予測ほどウランの需要は無いようです。(プルトニウムを使用する必然性が薄い?)
もんじゅの事故に見るように、高速増殖炉の開発はかなり難易度が高いらしいです。
核燃料の再処理施設の安全性には多くの疑問や疑念が提示されていて、反対運動などにより実稼動は出来ないかもしれません。
とまあ、こんな感じでしょうか。
参考ページ
- 原子力発電(Wikipedia)
- 放射性廃棄物(Wikipedia)
- 核燃料サイクル(Wikipedia)
- 高速増殖炉(Wikipedia)
- プルサーマル(Wikipedia)
- 六ヶ所村核燃料再処理施設(Wikipedia)
- 原発がどんなものか知ってほしい(平井憲夫さん)
- 原発震災を防ごう!(原子力発電がなくても暮らせる社会をつくる国民連合)
Wikipediaには一般人でも理解できる言葉で、非常に多くの情報が載っています。すべてが正しいとは言えませんが、この問題を理解をする上で十分役に立ちました。
あと、平井さんのページは、一度読んでほしいですね。
原発で働く人のリアルな恐怖を感じることができます。


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